ファッションは
ある時代を点で見るのではなく
長い歴史として線でつないで見てみると
流行の移り変わりがわかって
どういう流れで時代が動いているかを
知ることができ、ファッションについて
深く知れると言われています。

 

このことは
多くのファッション関係の方が
言っていますね。

 

 

それではその
ファッションの歴史って
一体、どんなふうになってきたのか
わかりやすくまとまっているのって
あまりないなぁと思いました(苦笑)

 

そもそもファッションって
多岐にわたるので簡単に
まとめられるものではないとは思うのですが。。

 

そこでわたしがなんとかして
ファッションの歴史において
特に重要なポイントを
わたしなりにクローズアップして
まとめてみたいと思います(≧▽≦)
いざ挑戦!

 

 

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ファッションの歴史・流行(トレンド)を年代別でまとめ!世界はこうして移り変わってきた

 

トレンドは価値観の変遷なので
格好良いと思う価値観は
時代とともに変わっていきます。

 

 

 

たとえば1990年代後半に
太くてルーズなパンツが流行って
2000年代前半に
スキニーデニムが流行りました。

 

 

この傾向からわたしは
2000年後半には
ゆったりした太めのパンツが
普及するよなぁ~と思ってたら
やっぱりそうなりました(笑)

 

 

だからファッションの歴史を
振り返ってみていくと
どのような流れで
ファッションがきているのか、

 

そして今度はどんなものが
流行るのかという傾向が
つかめるわけなんですね。

 

 

それではみていきましょう!

 

ファッションの歴史・流行(トレンド)の
変遷を年代別で総まとめしました。
押さえておくべき代表的な
デザイナーも加えました。

 

 

1950年代後半から1960年代前半

 

バレンシアガがディオールと肩を並べる名門に成長。
彼はよりシンプルで機能的なデザインを追求しました。

 

バレンシアガドレス1966年秋冬

 

ドレス(バレンシアガ 1966年aw)

 

1960年代になると
高い技術は芸術の域に達し、
モードの世界でバレンシアガに
並ぶものはないほどになりました。

 

 

この時代、
アメリカではビートニクの
カルチャーが流行しました。

 

1950年代のアメリカに起こったビート運動になんらかのかかわりをもった世代(ビートニクbeatnik)の総称。ビート運動は,抑圧的で非人間的な機能をもつ社会体制と,そこに安住しようとするスクエアsquareすなわち保守的で中産階級的な価値観とに反逆し,人間性の無条件な解放のために積極的に貧困に甘んじ,原始的なコミューン生活を行おうとする一種の生活運動である。

 

この時代のファッションを簡単にいうと
「シンプルなもの」です。
それが格好良いとされていました。

 

 

歴史は繰り返すと言われていますが
この時代は近年のトレンドになっていた
「ノームコア」とほぼ同じ現象として
捉えることが出来ます。

 

 

なぜこの時代から遡ってみたかというと
2010年代の「ノームコア」の
シンプルなものが格好良いという価値観と
ファッション的にはほぼ同じ現象が
起きていた時代ということが
言いたかったからです(笑)

 

 

1960年代後半から1970年代

 

アメリカでヒッピーという
ムーブメントが起きました。

 

簡単に言うと
既成の価値観に縛られた生活を否定して
自由に生きようという思想ですね。

 

ファッションとしては
以下のようなものが流行しました。

 

・サイケデリック
(幻覚剤によって生じる幻覚や陶酔状態を想起させるさま。
アート的には原色・極彩色のうねうねしている模様。)
・派手な柄のシャツ
・フレアデニム
・タイダイ染めのTシャツ(赤や緑など派手な色)
・ジョンレノンのファッションのイメージ

 

装飾性の強い派手なファッションになりました。

 

ポップでカラフルなファッションになり
世界的にはミニスカートが大流行した時代です。

 

ミニスカート流行の1960年代ファッション2

 

ミニスカート流行の1960年代ファッション

 

 

近年では2人組ユニットの
「バニラービーンズ」が当時を
彷彿するファッションをしていましたね。

 

 

バニラービーンズの1960年代ファッション

 

 

いまとなっては
解散しちゃいましたが(汗)

 

 

これは1960年代(後半)を思わせる
世界観を意図的に作っていたわけです。

 

こういうのは
いまやったら一見斬新にみえて
新しい!って思うかもしれませんが
実は昔のファッションなのですね~(笑)

 

そして、
1960年代から70年代を代表する
デザイナーはピエール・カルダンです。

 

ピエール・カルダン

 

前衛的なスタイルで
オートクチュールのブランドを立ち上げ
60年代から70年代に一斉を風靡しました。

 

 

 

 

1980年代

 

 

コムデギャルソンが
一斉を風靡して時代を変えました。
それは「黒の衝撃」と呼称されるコレクション。

 

 

これまではきらびやかで
派手で装飾性の強いものがモードで
最先端というイメージが強かったんです。

 

しかし、コムデギャルソンの
上下黒の服の提案で
従来のキラキラしたモードの
イメージが一気に崩れました。

 

いまとなっても
モードといえば黒色の服
という印象をもつ人が多いのも
コムデギャルソンの影響と言われています。
現代までその価値観を定着させたのは
コムデギャルソンの偉業と言えます。

 

コムデギャルソンの創始者であり、
デザイナーは川久保玲です。

 

川久保玲の画像写真

 

彼女は1980年代を代表するデザイナーと言えます。

 

日本人が世界に影響を与えたなんて
同じ日本人として誇らしいですよね♪

 

ギャルソンは
どんなテイストの服なのか
知らなくても名前だけなら
聞いたことなる方は多いはず。

 

だからこそ
ショップを見かけて
気になって入って行ったときに
自分のキャラとは異なるようなデザインで
場違いな感覚になって
恥ずかしい思いをしちゃったりしますね(苦笑)
(・ω・;ゞ⌒☆ペシッ

 

 

 

 

1990年代

 

90年代の代表的なデザイナーといえば
マルタン・マルジェラです。

 

マルタン・マルジェラの素顔写真

 

彼はこれまでになかったクラッシュデニムや
ボロボロなニットなどをデザインしました。

 

 

特徴は「反モード」です。

 

1980年代は高級志向でしたが
そのアンチテーゼとして
マルタン・マルジェラが1980年代の終わりに
貧困風のスタイル「シャビールック」
を打ち出したんです。

 

 

色あせたり、ほつれたり
意図的に古着風に仕上げるなどして
新しい価値観をもったファッションが注目され
新しい90年代の流れを作りました。

 

古着の活用や古着風加工など
脱構築のスタイルや
独自の視点からの服作りは
すべての常識を覆すものだったことから
「デストロイ・コレクション」と称されました。

 

そう、彼はこれまでのきらびやかな
ファッションショーや着こなしを
否定するような破壊的な洋服を発表したのです。

 

彼の衣服の再構築・再定義、
ショーのスタイルなどは
多くの人々に影響を与えました。

 

いま大衆に向けて市場に出回るようになった
クラッシュデニムやミリタリーファッション、
ダメージでボロボロなニット、
ペインティングなどは
もとを辿ればマルジェラの功績が大きい
と言われています。

 

ハイブランドとカジュアルをミックスした
ファッションはいまでは当たり前ですが
実は90年代のマルジェラからはじまりました。

 

ゆえにマルジェラはファッションの歴史に
大きな影響を与えたデザイナーの1人です。

 

 

そしてこの時代の日本では
ヒップホップ、ストリートファッション
が流行りました。

 

裏原系ファッション画像写真

 

太いルーズなファッション。
柄や色やシルエットが
インパクトのあるものが多かったです。
裏原ブームで
ストリート系の
装飾性が強い時代でした。

 

 

この時代の日本では
いろんなカルチャーが枝分かれして
乱立していた印象がありますね。

 

流行した裏原系とは
モードとストリートや古着を
合わせるスタイルでした。

 

 

 

 

そして若い世代には
コギャルブームがありましたが
立役者はあの安室奈美恵です。

 

 

コギャル制服ミニスカ画像写真1990年代

 

アムラーとコギャル画像写真

 

 

安室奈美恵はコギャルを
モードのレベルで融合させ表現しました。
彼女を真似るアムラーと呼ばれる
社会現象もありました。

 

 

そして、
イタリアファッションの
流行(199年代後半~)。

 

ドルチェアンドガッパーナの
服が流行りました。

 

と言ってもいまいち
ピンとこないかもしれませんが、

 

ラメの入った服やプレミアムデニム。
これは渋谷などのギャル男が
取り入れたファッションになります。
ギャル男ファッションの元は
ドルチェ&ガッバーナやルシアンペラフィネ
などがやってたものと考えられます。

 

こんな感じで
海外コレクションの影響を
そのまま受けるのではなく
当時の日本社会の状況なども
踏まえていろんなファッションが
大衆に浸透していったわけですね。

 

 

 

 

2000年代

エディ・スリマンのディオールオムの
コレクションが衝撃的でした。

 

1990年代はルーズなサイズ感が
基本だったのですが
エディ・スリマンによって
細身のファッションにガラリと変わりました。

 

いまでも販売されている
スキニーデニムですが、
エディスリマンが作って発表するまでは
全然一般的なアイテムではなかったんです。

 

 

スキニーパンツやナロータイ、
タイトなスーツスタイルなどは
ディオールオムの功績です。

 

わたしは当時、大学生だったのですが
ディオールに憧れつつも
あまりお金がないので
大学生が頑張って買えるくらいのショップで
ディオールに似たアイテムを買って
愛用していた記憶は
いまでも鮮明にあります!

 

 

2005年のコレクションに出ていた
マフラーとかまさにそうですね。
当時はあの形そっくりのマフラーが
売られていました(笑)

 

ジャケットやボトムスや靴も
似たものが売られていましたね~。

 

細身のデニムや
黒のスキニーデニムは
勿論買いましたし、
ジャケットにデニムスタイルを
していました。

 

そんな時代でしたね。

 

 

 

 

そして、個人的に
いちばん驚いて印象に残っているのは
この2006年のコレクションですね!

 

 

 

 

 

確かこの年には、
サスペンダーやハンパ丈のパンツが
流行る(?)という特集がファッション誌に
組まれていたことを記憶しています。

 

 

わたしはどっちも
流行らないだろうと思ったんですよね。。

 

 

確かにサスペンダーは一部の人に
短期間しか広まらなかったな~
と思うのですが、

 

くるぶし丈のパンツはいま
多くの人がやってるファッションです(苦笑)

 

わたしは当時、
こんなハンパなボトムスの丈は
見たことなかったんです。。

 

その為なのか裾上げ失敗した感じにみえて
アンバランスな印象だし
これは変だから流行らないだろうなぁ
と思っていたのですが
あら不思議、流行っちゃいましたねwww

 

アンクル丈のパンツの人は
2000年後半くらいから
ちょっとずつみかけるようになってきて
2020年になっても続いてる傾向はあるので

 

このコレクションの影響って
あると思うし、振り返って考えると
あらためて凄いよなぁ~って思うわけです。

 

そんなこんなで
個人的にはキレイめでありつつ
カジュアルなスタイルにハマって
日本のデザイナーズブランドを
めっちゃ注目するようになりました♪

 

 

2009年の日本の流行語大賞の1つに
「ファストファッション」が選ばれました。

 

2008年にH&M1号店が銀座にオープン。
2009年にFORVER 211号店が原宿にオープン。

 

ここから本格的にファストファッション
(トレンドを取り入れたファッションを
安価で売り出すファッションブランド)の
ブームがはじまります。

 

2010年代

 

2010年代は
ユニクロやGU、
H&M、ZARAなどの
ファストファッションの
事業展開が話題になり
ブームになりました。

 

 

 

2010年代中盤の
トレンドは「ノームコア」です。
シンプルなものが格好良いという価値観。

 

スティーブ・ジョブズのノームコアファッション画像

 

スティーブ・ジョブズの服装が象徴的ですね。

 

 

 

そして2010年代を代表する
デザイナーはデムナヴァザリアです。

 

デムナ・ヴァザリア画像写真

 

彼はヴェトモン、
そしてバレンシアガの
デザイナーとして名を馳せました。

 

2014年に自身のブランドの
ヴェトモンを立ち上げています。

 

当時全くトレンドではなかった
オーバーサイズをストリートから
ランウェイに昇華させました。

 

そしてデムナの功績の1つには、
バレンシアガのロゴを変えたことが
挙げられます。

 

バレンシアガは
旧来の複雑なロゴから
シンプルな誰でもわかりやすい
ロゴに変わっています。

 

バレンジアガのキャップ画像

 

これはSNSの発信力の強まりや
インスタ映えを狙う時代の波に乗って
のことと考えられますが

 

いち早くこれに気づいて
伝統あるロゴを変えることを
やってのけたのがバレンシアガです。

 

 

それから追い続くように
多くの老舗と言われるブランドが
立て続けにロゴを変えています。

 

わたしが好きな
日本のブランドもロゴを変えていますし
影響は凄かったと思われます。

 

 

そして上の写真にもある
ロゴのキャップや
ダッドスニーカーなどは
人気が爆発しました。
入手困難になったりしていますね。

 

インスタ映えを狙う文化になったことで
ファッション(ブランド)の
あり方が変化してきました。

 

時代に沿って
ファッションアイテムも
変化があります。

 

例えば
財布もそうですね。

 

キャッシュレス化が
どんどん進んで現金をあまり持ち歩かない人が
増えたことで財布のサイズは小さいものが
トレンドになりました。

 

 

 

個人的にはもともと
お金は大切に扱わないといけない
という教えをされてきているので
折ったり曲げたりせず
綺麗に長財布にしまいたい
と思うタイプです。

 

でも使うとわかるのですが
荷物になっちゃうし
いまは大体スマホで決済しているし
なんかコンパクトな財布が流行っているし、、

 

そう考えると
コンパクトなウォレットのほうが
良いよなぁ~って
思ってきちゃうんですよね(笑)

 

 

これも時代の流れを踏まえてのことで
価値観が揺らいでる又は
変化してるってことですね!

 

 

トレンドって本当に凄いですね。
人の考えや行動がこれまでとは
真逆の方向にも変わっちゃう
ってことにもなりえますから(笑)

 

※また追記します。